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カブールの本屋―アフガニスタンのある家族の物語

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カブールの本屋―アフガニスタンのある家族の物語

カブールの本屋―アフガニスタンのある家族の物語
アスネ セイエルスタッド
イーストプレス
発売日: 2005-07
価格: ¥ 1,890 (税込)
発送: 通常24時間以内に発送


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カスタマレビュー

3 フィクションかノンフィクションか ( 2008-07-15 )
仕事でアフガニスタンに関わったことがある。実際、現地に何度赴いても、外部者には本当に把握しにくいアフガニスタンの女性像を描いている貴重な作品。女性らしい視点でアフガニスタンのインテリ一家の日々を生き生きと描いている。すぐに物語として引き込まれた。ただ、物語として面白いのだけれど、登場するアフガン人の感情記述のほとんどが、筆者の想像によるところもあるので、これを、ノンフィクションにしてしうまうのはどうなのかな、とおもった。筆者はその後、主人公の男性に訴えられたらしい。

4 イスラム世界の女性って? ( 2006-02-03 )
1975年にアフガニスタンを旅した私にとって、この本は題名だけでも充分に魅力的でした。しかし、内容は実際に現地を見た者にとっても、受け止めるのが苦しくなるようなものでした。
イスラム社会の女性について書かれた本は何度か読みましたが、実際に生活を共にしているような錯覚を起こしたのはこの本が始めてです。
そして、著者が書いている「一家から、それはそれは大事にしてもらったし、一家は実に親切できさくだった」という感想は、私がアフガニスタンを旅行したときの印象そのままです。一日も早く、当時の平和が戻って来ることを祈らずにはいられません。

4 カブールの本屋さん一家密着ルポ ( 2005-09-24 )
最近ニュースを目にすることはないが、今アフガニスタンはどのような状態になっているのだろう? 着々と平和の礎が築き上げられていることを祈りたい。また女性たちの立場が開明的に変化の兆しが訪れていることも。本書はノルウェイの女性ジャーナリストがアフガンの首都カブールで本屋を何軒も経営する一家のアパートに居候をして、彼ら家族の生活を赤裸々に描いたノンフィクションである。かなりプライバシーに踏み込んだ内容にも言及されているので、すごいなあと驚いていたら、訳者あとがきによると後からクレームが来たそうである。欧米の価値観に慣らされた者からすると、アフガンの文化・風俗・習慣はかなり異質である。でもイスラム圏の人々から見たら、私たちも奇異に映るのだろうな。

5 みなさん、ぜひ、読んでください。 ( 2005-07-25 )
実に実に良い本です。実に面白いんです。とても面白く、興味深く、それでいて沢山の問題提起が含まれている、非常に素晴らしい本だと心底思います。
新聞の書評を見て、すぐに買ってみました。著者の名前も知らないし、翻訳の江川さんの名前をみて「あのジャーナリストの?」と不思議に思ったくらい何にも予備知識がないまま読みました。370Pくらいあって、長編です。ずっしりきます。それでも、あっという間に読み終えてしまうほど、続きが気になって仕方ないほど、面白いんです。
中身は、女性ジャーナリストがアフガニスタンのとある本屋の家族と生活を共にし、家族の様子を様々な視点からまとめたノンフィクションです。アフガニスタンの女性といえば、「ブルカ」と呼ばれる頭から体をすっぽりと覆うもののイメージが強いですが、ブルカの背景や、ブルカを脱いだ時の、本来の女性の姿がとてもリアルに描かれています。ブルカは女性蔑視の象徴とも思えますが、イスラム社会における女性の扱われ方が非常にリアルに、そしてあからさまに描かれていて、何も知らない私にはかなり衝撃的です。男性中心の社会において、イスラム女性たちがいかに虐げられているか、そして、どれほど自由が奪われているのか。男女平等が進んだ日本でのほほんと暮らしている私には、読んでいて辛く、衝撃的で、そして理解に苦しみ、憤りを感じることが沢山ありました。
この本ではイスラム女性の生活が中心になってはいますが、アフガニスタン情勢や、国際情勢、イスラム教など、様々な内容も含まれ、複雑で分かりにくい問題が、すーっと理解できるようにもなっています。江川さんの翻訳は思った以上に読みやすく、初めての翻訳とは思えないほどです。
とにもかくにも、素晴らしい本だと思いました。自分ひとりが読んでも世の中の何が変わるわけではないですが、ぜひとも一人でも多く(特に男性)の方に読んで欲しいと思います。

5 好奇心が満たされる一冊。 ( 2005-07-17 )
 久しぶりに手元から離したくない一冊との遭遇です。
 著者はノルウェーの女性(戦場)ジャーナリストです。本の全体は彼女がカブールに在住するある本屋の家庭に住み込んで記録したものとなっています。が、彼女自身がその家庭と如何に交流・交際したかについての記録となっていなく、彼女はいわば透明人間になっていて、その家庭内部の事情を観察し、写実的に記録し、小説風に仕上げたものです。
 ちょっと長編ですが(「訳者のあとがき」を除いて367ページ)、19章に分けられていて、各章の内容は基本的にそれぞれ独立しています。そのために冗長に感じることがなく読みやすいのです。
 それに著者の特徴として感じたのは、彼女自身の個人的な感情(批判・同情・悲嘆など)はほとんど入れていなく、そのかわりに、ジャーナリストの特有の風格が持ち込まれていて、冷静さ・精練さ・忠実さの融和した筆先がとても魅力的に感じさせられることです。激変している社会情勢を紹介しながら、家族一人一人の運命を(特に女性たちの)、社会背景+イスラム教を信奉する日常の中で、結婚・仕事・教育ないし性などのテーマを通して、これまでほとんど知られていない世界の中で展開させます。かなり好奇心を満たしてくれるのです。
 翻訳の質については、英文の原作を読んだわけではないが、文学創作の経験に富んだ訳者であるらしく、単に日本語の質から見れば上作だと思います。ただ、「訳者のあとがき」に「翻訳に当たっては、友人の〜〜さんが私の英語力の不足をカバーしてくれた」という語句があります。「不足」だと訳者が自ら言うようなことは読者に不安を与えます。その辺は惜しくも蛇足です。
 

ISBN-10: 4872575784

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Last modified: 2008-11-23

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