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河童が覗いたヨーロッパ (新潮文庫)
河童が覗いたヨーロッパ (新潮文庫)
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カスタマレビュー
ホテルの部屋 ( 2008-09-08 )
1976年に話の特集から出た単行本の文庫化。
2001年の講談社文庫版、1997年の新潮社単行本版もある。絵を存分に楽しみたいなら、単行本を入手すべきかも。本書のような文庫版だと、ちょっと小さくなりすぎてしまい、物足りない。
著者は舞台美術家。日本から派遣され、ヨーロッパの舞台を見てまわったときの旅行記が本書。といっても、普通の旅行記ではない。まず全編が手書きである。絵だけではなく文字も。これは、当時の日記をそのまま本にしたからだという。かといって読みづらいということはなく、むしろ味わいがあって面白い。
さらに、本書の9割は宿泊したホテルの部屋について書かれている。部屋の間取りがスケッチされ、ちょっとした覚え書きが付けられる。ただそれだけの内容なのだが、これがまた楽しいのである。ひととは違った目でヨーロッパを見ている。そこに新鮮さがあるのだ。
じっくりと読んで欲しい一冊だ。
緻密で好奇心だらけの欧州見聞録 ( 2008-01-26 )
「ヨーロッパの窓の比較の話」が教科書に掲載されたのを記憶していました。
それがきっかけで、この本を大学生になってから読みました。
緻密な絵が満載で魅力的です。
しかし、私が皆さんに注目していただきたいと思うのは、妹尾氏の視点です。
言葉の壁や人種の壁を気にせず、「なぜ?どうして?どうなってるの?」と納得の行くまで調査しています。
トイレのビデの説明にも関心しました。(海外でも未だに現存するホテルもあるらしく、これは何?と思う人もいる)
どのページから読んでもかまわないし、好きなところで止められる本です。
力を抜いて、気楽に読んでみてください。
愛してやまない ( 2005-12-26 )
中学の教科書に、このエッセイの中から、
ヨーロッパ各国の窓を比較したエッセイが掲載されていました。
窓一つとっても気候・風土によって大きさ形様々。
国の中でも北と南では随分違ったり・・。
もっと続きが読みたい!! そのまま勢いで買ってしまいました。
細かい観察眼が光る河童さんならではのエッセイ。
「覗いた」シリーズの最初の1冊であり、
イラストも見せるために書いたものと言うよりは覚え書に近いですが、
河童さんらしい臨場感はたっぷり。
ヨーロッパに興味があったり、ヨーロッパで安旅行(バッグパッカー)を
しようとしている人には是非読んで欲しい一冊です。
旅行の楽しみ方を教えてくれます!
河童の本にしては下、ヨーロッパ本にしては上 ( 2005-07-08 )
はっきり言って、ほかの「覗いた」三部作より質は落ちる。文字は粗くでかいし、俯瞰図も河童ぽくない。とはいえどもほかの本に比べたら格段におもしろいし、おすすめである。
ヨーロッパに行かれる方に限らず,お勧め ( 2004-12-15 )
舞台美術家であり、エッセイストでもある妹尾河童氏のヨーロッパ旅行記です。好奇心に溢れ、その語り口は非常にコミカルで、一読して氏のファンになりました。読者が氏と実際に旅しているような臨場感をも感じさせる旅行記です。「いいわけのまえがき」を読む限りでは、本書が氏の処女エッセイらしく、旅行された年代も20年以上は昔のように思われます(P. 298のヨーロッパ地図にはソビエト連邦と東西ドイツという表記が見られます)。そのため、本書の大部分を占めるホテルや列車の紹介が現在も通用することは期待できません。しかし、前半のエッセイ部で触れているヨーロッパ各国のお国柄や人々の思考に対する妹尾氏の観察がお勧めです。
例えば、「ピサの斜塔にはテスリがない(P. 8)」や「ミラノの飛び降り自殺(P. 12)」、「列車は黙って発車する(P. 14)」等では何度も日本人の過剰ともいえる安全思考とのギャップを指摘しています。また、「握手と礼砲(P. 18)」では知らない者同士のコミュニケーション姿勢、「パリのスイングドア(P. 20)」では自分のプライバシーを侵されないために、如何に他人にも気を使うか、に触れています。また、地続きのヨーロッパとはいえ一括りにはできず、国によって国民性がまったく異なります。これらの指摘が全て妹尾氏の細かな観察から導かれており、説得的です。
本書の中盤は各国の列車や車掌のスケッチ、終盤はホテルのスケッチです。妹尾氏が宿泊したホテルが一軒ごとに描かれ、細やかな説明が付記されています。眺めていて、自分のヨーロッパ旅行の経験と照らし合わせて「ああ、そうだった」と嬉しくなるだけでなく、「あの設備にはそんな機能があったのか」と驚くことも多く、参考になりました。ヨーロッパに行かれる方に限らず、お勧めです。
ISBN-10: 4101311013
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Last modified: 2008-12-06

