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スコットランド 歴史を歩く (岩波新書)
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カスタマレビュー
「新書かくあるべし」と言う充実した内容 ( 2007-03-23 )
仕事でスコットランドを訪れる機会があったたため
Amazonでスコットランド関連の本を探し、
評価の高さと値段の高さで何気に選んだのがこの本。
読んでみたら安易に選んだことが恥ずかしくなるほど
充実した内容に溢れた本だった。
最近の「新書」と言うと、タイトルでの受けだけを狙って
内容は実に薄っぺらなものが多い中、
この本は手ごろな分量(231ページ)で初心者にも優しい一方で、
内容は実に重厚で考えさせるものになっている。
高校程度の世界史では、ほとんど取り上げられないスコットランド。
「国」としては所謂イギリス(United Kingdom)に含まれるのに、
なぜかサッカーではイングランドとは別の「国」スコットランド。
タータン、キルト、バグパイプ、スコッチ、セントアンドリュースetc
日本でも馴染みの深い数々のものを生み出しながら、
真実のスコットランドを知る日本人は少ないのではないか。
私自身もこの本を読んで、自分の無知を痛感した。
例えばサッカーなどをきっかけにスコットランドに興味を持ったら、
真っ先に読む本として、この本は絶対にお勧め。
基本的には歴史の本であるが、
単なる「史実の羅列」にはなっていないので十分に楽しんで読めるし、
深く考えさせられてしまうようなことも多い。
それにしても、キルトの起源が○○だったなんて!!
それが判っただけでもこの本の値段におつりが来る。
答えはもちろん、本を読んでのお楽しみ。
ハイランドとローランド ( 2007-02-08 )
スコットランドとイングランドの違いは少しは知ってましたが、
ハイランドとローランドにこれほどの違いがあったとは知りませんでした。
スコッチウィスキーの産地の違いぐらいしか知りませんでした。(反省)
個人的には「オシアン」の記述があり、「オシアン」を読む前にと思って
読みましたが、その成り立ちや複雑な背景なども分かって参考になりました。
読んだ後は、実際にエディンバラやグラスゴーに行ってみたいとの思いを
強くしました。
キルトの始まりは1730年ごろ? ( 2006-01-01 )
内容はちょっと難しいのですが、興味深い事柄が数多く書かれていて、価値のある本だと思いました。しかし、キルトが1730年ごろ発明されたという部分は、どうなのでしょう。キルト姿の人々が1730年以前の絵画に数多く描かれておりエジンバラやグラスゴーの美術館で見ることが出来ますし、著者がキルトと別物として扱っている「ベルト付きプラッド(肩掛け)」もスコットランドではキルトとして扱われています。オシアンの部分は岩波文庫のオシアン(中村徳三郎訳)のあとがきとあわせて読むと、さらに深く理解できると思います。ただ、キルトやタータン、オシアンの話はどちらかというとこの本では「おまけ」なので、他の部分を高く評価したいと思います。
非常に充実した本です。 ( 2005-04-21 )
すでに多くの人がレビューを書いていますが、私も同様この本には大変感銘を受けました。キルトやタータンの意外に浅い歴史や、私たちがイギリス人と考えていた歴史上の人物が実はスコットランド人だったという多くの事実にも驚かされましたが、何よりも読みやすく、扱っている範囲は壮大であるにも関わらず、個々の場面がイメージされるほど十分に丁寧にも記述され、読者を強烈に引き込むその叙述の仕方に感銘しました。筆者のスコットランドへの思いが伝わってくるような気がします。この小さな本によくこれだけのものを詰め込んだものだと思います。かなりの良書です。是非読まれることをお勧めします。
駆け足ではなくしっかりと歩くスコットランド通史 ( 2004-11-03 )
スコットランドを通史的に概説した入門書です。貧困に喘ぐスコットランドが、いかにイングランドから酷い目に合わされても、合邦せざるをえなかったのか、英国の近代産業革命におけるスコットランド人がいかに<実学>や<実業>の分野でリードしたか、を再認識しました。スコットランドの象徴であるキルトやタータンが18世紀に初めて採り入れられたという点は、本書を読むまでは知りませんでしたし。
通史的な説明といっても駆け足にならず、歴史上の人物の人物像もきちんと押さえていますので、スコットランド史を概観する最初の一冊としてオススメです。
ISBN-10: 400430895X
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Last modified: 2008-11-22

