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イスラーム文化その根柢にあるもの
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カスタマレビュー
イスラム理解には欠かせない良著 ( 2008-10-19 )
昨今は経済においても、イスラム金融やファンドなどイスラムに関わるようなニュースが
少なくないが、本書は25年以上前に日本の経済人に対してイスラム文化について著者が講演
を行った内容である。
イスラムの始まりから、変遷までを背景を含めて丁寧且つわかりやすく解説しているため、
これまで全くイスラムに興味がなかった人でも十分に理解しやすいものとなっている。
同じ神を崇めるユダヤ教やキリスト教との違い、聖俗同一、イスラム法などについての根っこ
の部分を知ることができるし、また昨今のイラク情勢の中でも「スンニー派」と「シーア派」
の対立などが話題になったが、本書を読めばその事象の本質にある考え方の違いを知ることも
できる。
グローバルな視点が求められる中、イスラムに対する理解は今後当然避けられない。
イスラムを知るための第一歩として本書は欠かせないものとなるのではないだろうか。
25年以上前のものとはいえ、その充実した内容は決して色褪せていない。
イスラームの基本を理解するのに良書。 ( 2008-01-21 )
講演をまとめたものなので、口語調で文章が構成されているのだが、著者の丁寧で論理的な喋り方のため、非常によみ易く、分り易い。大袈裟で余計な修辞も殆どなく、しかし大事なところは「ここは大事です」と書いてあるので、読者は一旦立ち止まって頭の中を整理する事が出来る。著者の長年の研究過程で練り上げられた論理と言葉が随所にみられ、初学者にもわかりやすい表現と論理展開で書かれている。良書である。
最高の入門書と聞きました ( 2007-01-07 )
いやあ、素晴らしかったです。私はイスラム教など全く知らないものですが、
昨今、「スンニー派」とか「シーア派」とか「ジハード(聖戦)」とか、聞
くので、少し勉強してみようか、と思い、この本をひもときました。
60分x3回分の講義を加筆修正して本にしたものらしいですが、もともとの講
義が、イスラム教のことなど1つも知らず、商売のことばかり考えている経済
人を相手にしたものだったらしく、前提となる知識を全く必要としていません。
教養として、イスラム教を学びたいと思った人ならば、どこかで手に取られる
と非常に参考になると思います。
私ごときが言う資格はありませんが、著者の井筒先生(故人)は慶応義塾大学
・マギル大学(カナダ)で教えた超一流の学者で、イスラム教の世界的な権威
でもあり、信頼に値する著作だと思います。
著者の先見性 ( 2006-09-08 )
なぜイスラームについて語るか? 著者は時流に合わせてではなく、グローバリズムが進行し文化間の対立がやがて起きることを見通しながらイスラームの本質を懇切丁寧かつ簡潔に説く。1981年のことである。ハンチントンが「文明の衝突」を出す十年以上も前にそういう問題意識を持っていた。
イスラームがコーラン解釈を中心とするだけに平和的にも戦闘的にもなる訳だが、これはキリスト教でも仏教でも同じことである。本書の数ページを読むだけで殆どの読者のイスラームに対する理解は一瞬にしてレベルアップすると思う。知識もさることながら、深く静かに思索を促してくれる好著である。
最初に読むべき本 ( 2005-10-10 )
さいきん、9.11やイラク戦争のこともあって、イスラームに対しての関心が急速に高まっている。だから、手軽でよい入門書はないか。いろんな本があるが、まず最初に読むならこの本が定番だろう。
その理由は、著者がわが国きっての碩学であるということもあるけれど、何よりも著者自身が「取り憑かれた」というイスラームの魅力を、著者自身のことばで説明しているところにあろう。
小室直樹氏も述べている通り、イスラームは実は宗教としてはある意味最も完成度が高い。また現在一番信者数を増加させている宗教でもある(もちろん、これは人口増加率の高い地域はイスラーム圏である、という理由もひとつだ)。その理由を具体的に挙げてわかりやすく説明してくれる。
まあ、スンニ派とシーア派の対立は、イスラームにおけるアラビア語の偏重(アラビア語で書かれたもののみが「コーラン」と呼ばれ、翻訳されたものはコーランではない!)や、ペルシャ語圏にとってはイスラームは外来の宗教である、というコンプレックスもあるのだろうが、それは本書からすればマイナーな問題に過ぎない。
イスラーム対キリスト教文明圏、という政治の問題には触れていないから、そのような話題を問題にしたい向きには別書の方がよいと思われるが、イスラームとはどんな宗教なのかについて知りたい読者には恰好の本であろう。
ISBN-10: 400331851X
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Last modified: 2008-11-22

