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バンコク楽宮ホテル残照
バンコク楽宮ホテル残照
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カスタマレビュー
谷恒生よ永遠に ( 2003-07-06 )
前回の「バンコク楽宮ホテル」からかなりたってからの本なので、時代背景も、ヤワラーも変わっているし、「どうなんだろう・・」と思いながら、読みました。
いらん心配でした。
谷恒生独特の感性で描いてあります。前作の世界が、ぐわ〜〜っとよみがえってきます。
それって、すごいことですよね。歳月がぶっとぶんです。(でもちゃんと現代のことが書いてあるのですが)
ちょっとハードボイルド(?)そして汚い。(けなしてるのではありません)
女の子も読んだらいいですよ。是非。
熱い旅ブームが終わった後の日本人論 ( 2003-06-22 )
ホアランポーン駅からチャイナタウンに向っていき、雑然としたロータリーの一角にある「楽宮ホテル」。もともと連れ込み宿だったこの安宿を有名にしたのは、谷恒生さんの前作にあたる「バンコク楽宮ホテル」と、ドミトリーの壁に書かれた「金のアメリカ、歴史のアジア、耐えてアフリカ、、、何もないのがオセアニア」という落書きでした。
日本円が変動相場制になり、日本を旅するよりも海外に出た方が安いと言われはじめた時期に書かれた谷恒生の小説は、海外を見てしまった日本人たちの戸惑いを浮き彫りにし、楽宮ホテルの落書きは世界を見てしまったと傲慢にも言い切ってしまった日本人旅行者たちの心情を伝えました。ツアーではなく個人旅行で海外に飛び出した日本人たちは、そうした時期を経て、今はどうしているのか。谷恒生は再び楽宮ホテルの薄汚れたベッドに身を横たえて個人旅行ブームの後を冷徹な視線で捉えます。
単なる旅行小説にとどまらず、世界の中の日本人の位置を痛烈に暴き出す傑作小説です。この続編が作られたことで、「バンコク楽宮ホテル」は特殊な時代を描いた小説からより普遍性を持った日本人論になったといえるでしょう。
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Last modified: 2008-07-25


